北海道新幹線開通
に
水を差すわけではない
が
思い出したことがある
数年前のこと
青森に旅行中の義母から電話が入った
「すごいイクラ見つけちゃったから送るね」
そして数日後
我が家に噂の凄いイクラが届いた
箱を開ける
と
それはそれは美しい
鮮やかに赤い
キレイなイクラだ
いかにも高価そうなイクラだ
さっそく
ゴハンにのせて食べる
家族一同
がっついて嬉しそうに頬張る
が
ボクは違った
『ふむ?』
何かが違う
「どうしたの?」
と
訊ねる家族に
「おい、お湯もってこい」
そして
熱々のお湯が入ったコップに
イクラを落とした
・
・
・
が
イクラはお湯に入る前と
ほとんど変化がない
「なに?どうしたの?」
と
興味深々な子供に
「これ、ニセもんだ」
食感がよすぎる
ピチっとはじける感が堅い
カプセルに包まれているようだ
口の中にカプセルを残すと
いつまでたっても
舌の上で同じ感触のままだ
溶けにくい
人工のイクラ
イミテーションいくら
義母には告げず
翌日
イクラの販売元に電話をした
すると
いきなり高圧的な態度の男が出て
とてもとてもお客様に対応する類の人ではない
まだ何も告げていないのに
「は?なんだ、この野郎!なんか文句あるのか!」
いっておくけど
まだ何も告げていないのだ
「もしもし***水産さんでよね」って尋ねただけだ
そして結局
こちらが何も話すことも無く
乱暴な言葉を一気にまくしたて
一方的に電話は切られた
ぽっかーーーーん
あっちの方面では
非社会的な組織が
特産物の取扱いに関わっていることがあると
耳にしたことがある
店や市場では愛想の良い店員が対応するが
その裏には
こういう人たちが関わっていることもあるようだと
身をもって知った
すべて
実際のことです
が
風評被害が目的ではないので
「あくまでも一部の業者」
と
いうことでご理解ください