淀川さんは言った
言葉で伝えるのは小説や演劇で
映画は映像の積み重ねで観客に伝える
映画には映画の優位性がある
何処の位置からでも
何でも映すことができ
編集ができる
たとえ言葉を使わなくても
それら映像の積み重ねで
感動させて泣かせてハラハラドキドキさせ驚かせることもできる
それは無声映画に限ったことではなく
それが優れた演出であり優れた監督である
久しぶりに
<サイコ>を観ながら
淀川さんの
そんな言葉を思い出した
サイコはまさしく
優れた監督による
優れた演出で
もしも字幕が無くても
もしも英語が苦手でも
理解できる作品だ
スリルとサスペンスの二段重ね
映画の構成も二段構造
意図的に観客の心理を混乱させもする
有名なシャワーシーンは
それこそ
まるで無声映画のようだ
悲鳴もセリフもないが
観客を捉えて離さない
映画史上
もっとも優れた
スリラーサスペンスとも言われる<サイコ>
公開当時の評価は、、、キネマ旬報35位