たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/ヒアアフター

まずは
埋もれがちな傑作」とうい書庫
日本ではあまり知られていない傑作について
知られてはいるが、最近あまり語られなくなった傑作
知られてはいるが、不当に評価されていると感じる作品について書く書庫です。


すごく美味しい食べ物を見つけた時、
誰かに教えたくなる場合と
誰にも教えたくない場合がある

評判になって
行列ができれば
なかなか食べられなくなってしまうし
自分だけの秘かな愉しみにしていたい気持ちもある

この映画は
私的にはそんな映画の筆頭かもしれない、、、


大好きなイーストウッド監督作品で
もっともフェバリットな作品が<ヒアアフター

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他の人のレビューを見ると
ラストが
「拍子抜けだ」とか
「腑に落ちない」とか
「あっけない」という感想が多いようだ

ボクはあのラストに震える
涙があふれる、、、

主人公はラストで初めて
死後でないビジョンをイメージした

独自のものを共有する
限られた者同士だけが繋がった瞬間のラストシーンは
映画史上稀に見る素晴らしいハッピーエンドと思ふ、、、

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                         イーストウッドでは珍しく
非常にセクシャルアなイメージのシーンだ

この映画は
死後の世界がテーマのようだけど、実は違う

気持を共有する者同士だけの「繋がり」の物語
カテゴライズされた関係の中だけで成立し理解できる関係性

とくに
社会的差別を受けたり
特殊な扱いを受けたり
疎外感を感じている者同士、マイノリティ同士、解り合える者同士、感情を共有する者同士の
」の繋がりを描いている

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いやぁ
しかし
思い出すだけで
胸にジーンとくる映画だなぁ、、、ヒアアフター

しかしながら
この映画
あまり一般受けせず、とくに評判もない

冒頭のTSUNAMIのシ-ンが
一般的には売りだったが、
直後の東北の震災の影響で
フェードアウトした、、、
とっつきにくい作品ではあるかもしれない

むしろ
この作品を理解するのは少数派かもしれない

意味が解らない
良さが理解できない
寂しいもの同士が出逢う物語
と、
そんな感想を持つ観客が多い作品でもある

でも
今は理解されなくても
きっと、たぶん、20年後には再評価されるような気が、、、

私と同じ思いで
この映画のラストに涙した人が世界のどこかにいて
その人たちだけの
具現化されない繋がりがあるはずだ、、、

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ちょっと違うが、

独身の人、恋人のいない人が
今は分からないけど
きっと世界の何処かで
赤い糸で結ばれた誰かがいる
そして
その人と出会う瞬間が訪れると思えば、心震えるよね、、、