たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

悪徳な動物病院

以前のこと、、、

愛犬の健康のためにと
妻がエサをオーガニックなものに替え
与えはじめたところ
あきらかに愛犬の食欲が落ちた、、、

あわてて
元のエサに戻したが
それさえも食べなくなった、、、

それ以降
いろいろと手を変え品を変えてみたが
愛犬の食欲は低下のまま

まったく何も口にしなければ
胃液を吐き出すこともある

病気か?

さっそく
評判の動物病院に連れて行く

山手通りの
大鳥居神社と中目黒の間にある
G動物病院
連日大勢の患者(?患犬?)が訪れる
評判の病院だ

待合室に入りきれなくなることもあるほどで
かなり良い動物病院と思うのは当然のことだ

行列のできる動物病院、、、

院長は
常に自信に満ち溢れた表情と態度で
ハッキリキッパリ言い切る物言いが
非常に頼もしく安心感を与える

それが
この動物病院の人気の理由なのだろう

私も
当初は院長に
非常に好感を覚えていた

初めて訪れた日
院長は
ペット保険に入っているかを確認した

そして
なかなか原因が分からないので
たびたび通院するよう指示された

はじめて愛犬を
病院に通わすこちらにとっては
藁をもすがる気持ちで
院長の言う通りにした

しかし
3か月ほどの間
いっこうに症状は良くならない

通院するたび毎回血液検査をし
数日間の入院もした
しまいにはインターフェロンを使用した

そこまでに費やした通院入院費用、、、80万円
たしかにペット保険で7割は戻ってくるが
それでも大きな額の負担になる

じょじょに
私の院長への不審はつのり
院長が更なるステップ(高度治療)を提案した時
私は言った

「先生、いくら保険でカバーできるといっても、高すぎますよ」

すこし顔色が変わった院長は
「いや、うちは良心的な価格設定だと思いますよ」

自分を良心的という人ほど、
怪しいものはない、、、

「たしかに1回1回の金額は払えないものではないですが
たびたび回数が続くとかなり大きな額になってますよ
だいたいインターフェロンまで使って、、、」

「非常に難しい症状で、必要なことをやってのことだから」

「分かりました、よそでセカンドオピニオン受けてみます」

「いい病院なら知ってるから、紹介するよ」

「はぁ?そんなヒモつきな病院喜んで紹介してもらうほど、間抜けではないですよ!」

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そして
その足で
友人の紹介の別の動物病院へ向う

症状をきき
ひととおりうちの愛犬を診た
こんどの院長は
笑みを浮かべながら言った

「よくあることです、食わず嫌いですよ、病気ではありません
2、3日食べなかったからといって心配することはありません
犬は自分ですすんで餓死しませんから ハハハ
我慢できなくなれば必ず仕方なく食べますから ニコッ」

「通院は?」

「ハハハ、だから、病気ではないのですよ、通院の必要はありません

今でも時々
食が細くなることもある
それでも先生の言う通り
ほおっておけば
そのうちエサを食べる

それ以外は
まったくの健康体で
病気とは思えぬ非常に元気だ

ときどき
あのG動物病院の前を通る

今でも
入りきれず
外で待っている光景を見かけることもある、、、

お気の毒、、、