たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/百円の恋

低予算でも、
派手なドンパチが無くても、

映画って
こういう「落差」で見せて
観客を驚かせることが出来るんだよね
っていう見本な映画でした

冒頭早々から
嫌悪感が湧き上がるほど汚くてだらしない女
息を止めたくなるほど
目を背けたくなるほど
絶対にこんな女とは関わり合いたくないと思わせる

役柄だけでなく
この女優自体が嫌いになりそうだ

そして
主人公以外にも
出てくる連中が
またまた嫌な感じの奴等ばかり
知り会わなくてもよい類の連中

クズ、クズ、クズな連中、クズな生活

前半のそんな描写が
後半に効果を生む

それが、落差

前半のクズさ加減がハンパでないから
後半にイキる、、、

彼女のハートに火をつけたのは
自分を含めたクズに対する挑戦

殴り合って、倒れても、起き上がって
そして、試合後には互いに肩を抱き
認め合う、労う、敬意を表する
そういうことに憧れる
とうに少女を過ぎた女、、、

そして
再三言う
「落差」のある投球術が演出が上手い!

観客を
引き離して、そして、引き込む

まるでボクシングのように
ヒット あんど アウェイ

かわして、かわして、ジャブ、ジャブ、かわして、打つ
ボロ布のように倒れて、這いつくばっても、、、立ち上がる、、、

演出じたいがボクシングでした、、、

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