結論、、、すげえ~良かったぜ~い!
<史上最大のショウ>ボクにとって全アカデミー作品賞中もっとも退屈な作品、そもそもサーカスが大嫌いなのだ(猿回しも大嫌い)、そのうえそれを延々と見せられた挙句に、取って付けたようなラストの列車脱線スペクタクルシーン、、、それを公開から4、50年後に観たのだからそのチャチでチープな特撮にガッカリしたわけで、やはり映画はリアルタイムで見なくてはいけないと、、、ボクもスピと同じようにリアルタイムで観ていたらきっと興奮してその晩は寝付けなかったことだろう、、、
あまりにも有名なフォードとのエピソードをラストに持ってきて、ラストシーンのキャメラの動きで笑わせて終わる、、、それにしてもフォードになりきったデヴィッドリンチが超ハマっている、これこそリンチに何か賞あげたって~
「8ミリ」ボクも子供の頃8ミリで映画撮ってたから、スプライサーとかエディター(ムビオラ)とか、今も家の何処かに仕舞ってあるはず、自分の頃はスプライシングテープがあったけど、スピの頃はアセトン使っていたんだね、とか懐かしい、、、
「ミシェル対決」今年のオスカー主演女優賞はミシェルヨーが本命視されているけど、こちらのミシェルウィリアムズもかなりいい感じに演じていた、エレンバースティンを彷彿させるような容姿でなかな良かった、いずれにしても「ミシェル対決」に注目だな、、、
「モーションピクチャー」映画はセリフで伝えるものではない(演劇とは違う)それをハッキリと示したシーン、母親をクローゼットに招き秘密のフィルムを映写機にかけるシーン、映されているものは観客に見せず母親の表情の変化で伝える、その間ほんの数分間だが無音無台詞で観客を動揺させるスピの手腕、これぞモーションピクチャー!
アカデミー作品賞の候補にあがったうち最も優れている作品は、断言するがこの作品だと思うし(しかし受賞するとは限らない)、今年これから幾つかの優ぐれた作品を観ることになるだろうけど、それでもこの作品が今年の上位にいることは揺るぎないと確信している、、、
おそらくフィルムで撮影されたスピの片腕カミンスキーの衰えぬ技量と、同じくスピの作品に携わってきてこれを最後に引退したジョンウィリアムスの美しい調べ、、、
4点(スピファンは勿論、映画を愛する全ての人が観るべき一本)