どこかの映画祭で賞を獲って昨年ちょっと話題になったけど、次男が「ダメだこりゃ」とネガティブに語っていたので積極的に見る気が失せていたが、近々ドイツから撮影クルーがやって来て東京の高齢者の実態をドキュメンタリーで撮りたいとのことだったので、参考までに<PLAN75>を観ておこうと重い腰を上げて観たのだ、、、もしかしたらスタッフの誰かがこの映画を観ていたとも考えられる、、、
「高齢者を働かせるなんて可哀想だ」との投書がキッカケで職を失った老人の物語、「可哀想」の意味に心が揺れる、、、、「役に立つ/役に立たない」が基準となり社会に必要とされなければ、それは単にお荷物でしかないから消えて欲しいと支配者側が思うのなら、それはディストピアだね、、、黙々と遺品整理をするスタッフの姿を見るとアウシュビッツを連想させられた、、、
ケンローチあたりがいかにも撮りそうな主題だが、世界の先頭を歩いている超高齢化社会の日本から生まれたのが必然的な一本、、、
3点(明日は我が身な日本人と遠いようで早く来る将来が待つ若者たちが観とくべき一本)