まだ初公開から7、8年しか経っていないので「名作」とは言えないが、「傑作」と言うぶんには良いだろう、素晴らしい作品だ、、、独特の美しい絵、とにかく美しい、シルクスクリーンのようなエッジのない描き方、貼り絵とも言えるかもしれない、、、
ジブリの影響を多大に受けている、誰もが<天空の城ラピュタ>を思い起こすだろう、ビッグファットママのもとで成長する主人公の少女、乗船後の姿も少女の様子もラピュタそのものだ、、、また昔の東映動画の作品群にも雰囲気が似ている、しかしそうであっても、ジブリ作品にチカラを借りたとしても評価は下がらない、作者の独自の魅力によるものがあるからだ、、、
過酷な場面での描写がもっと必要に思うが、それでは尺を要してしまう、、、アニメではこの尺が適切なのだろう、81分、、、
解説
行方不明の祖父を捜すため北極点を目指す旅に出た少女の冒険を描いたフランス・デンマーク合作による長編アニメーション。19世紀ロシア、サンクトペテルブルグで暮らす14歳の貴族の子女サーシャ。大好きな祖父は1年前に北極航路の探検に出たきり行方不明となり、捜索船は出たものの、いまだに見つからずにいた。祖父と家族の名誉は失われ、祖父の名を冠する予定だった科学アカデミーの図書館も開館が危ぶまれている。そんな状況の中でローマ大使の道を模索するロシア高官の父は、社交界デビューをするサーシャが皇帝の甥であるトムスキー王子に気に入られるしかないと考えていた。しかし、社交界デビューの日、サーシャは祖父の部屋で航路のメモを発見し、それをもとに祖父の再捜索を王子に懇願したことで、不興を買ってしまう。父からも叱責を受けたサーシャは、自ら祖父の居場所を突き止めることを決意。数々の困難を乗り越えてようやく北方行きの船に乗り込み、“地球のてっぺん”を目指すが……。アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)2016でグランプリを受賞。2015年製作/81分/G/フランス・デンマーク合作 原題:Tout en haut du monde(映画.comより転載)