たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/秋刀魚の味

 

秋刀魚の味」といってもサンマは一切出てこないし、焼き魚を食べるようシーンもなし、、、その理由は一切語られていない、小津がケムに巻くように答えた一言は「秋だから」、、、

 

小津の話になると、イマジナリーラインのこともそうだけど、小津自身の本当の狙いは何なのか興味が尽きない、、、この映画でも、自宅で寝そべる佐田啓二、畳のラインギリギリのローポジで寝そべる上半身をキャメラは捉えている、最初は佐田の頭が上にあった、次に下、そしてまた上手に戻る、そんなカットの繰り返し、、、昔、映画のキャメラマンに訊ねたことがある、「そんなの勢いだよ、セオリーを無視するなら、勢いしかないでしょ」、、、論理的な答えは無さそうだ、、、

 

麦秋>(1951年)と続けて観たのだが、女性のスカートの丈がかなり短くなっていることに気づく、麦秋の頃は足首がチラっと見える程度だったが、<秋刀魚の味>では膝下10cmまで来ている、ミニが大ブームになる前夜の頃、<麦秋>から時代にして10年ほど経っている(秋刀魚の味は1962年)、、、

 

高台にある池上線・石川台駅