たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

クレーマーが日本を潰す(2)

 

ある休日の朝7時

家のチャイムが鳴った

 

パジャマの上にローブを羽織った

40歳前後の女性がモニターに映っている

 

「お話があるのですが、」

 

ボクもパジャマ姿で表に出る

 

女「お宅の屋上にある換気扇のモーター音が五月蠅くて眠れないのです」

 

うちの屋上は4階

隣のマンションに暮らすこの女性は10階の部屋だそうだ

それでも五月蠅いのなら気の毒だ

 

数か月前に引っ越してきて

引っ越してきた早々に一度1階に入っているテナントに苦情したそうだ

それでも改善されないので

直接ボクに云ってきたようだ

 

それにしても苦情は初めてのこと

さっそく屋上に上がり

音をチェックしてみた

 

ふむぅ、確かに多少音は出ているが

五月蠅くは感じない

許容範囲だと思う

これで言われると辛い

 

以前にこの音の10倍いや30倍の騒音になったことがある

近所迷惑だと思って自主的に業者を呼んで修理したことはある

その時でさえ苦情はなかった

 

それでもその女性は眠れないというのだ

業者を呼んだ

 

業者は腕を組んで苦笑い

「これ普通ですよ、ほとんどがこんなですよ」

ボク「でも10階の人は眠れないというのだから」

「えーーー10階ですか、ガハハハ」

 

モーターを全取っ替えすれば

まったく音はしなくなるという

しかし、30万かかるという

 

しかし3か月後には建物は解体するのだ

その3か月の、許容範囲の音のために、30万は痛い

 

そんな金はないのだ

そんなことはその女性には関係ないことだろう

一番関係しているのに「関係ない」ときっと言うのだろう

 

コッチにとっては

大きな大きな経済的損失だ、、、

 

「オマエのお年玉貯金から少し金貸してくれない?」
「お金の貸し借りはたとえ家族でもしちゃいけないってママが言ってた」