たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/J005311、スケアリーフレンド、暮れる、石川君行け!

 

PFFアワード2022」のグランプリ作品ほか入選作品を幾つか観てみた、、、

 

<J005311>グランプリを獲得し絶賛された作品、、、長回しは観客を主人公の背後霊として招き入れることに成功している、二人の演者と帯同者としての観客の三人の小さな旅、、、セリフがまったく聴こえない車中のシーンは機材と技術のせいだとしても、手持ちのFIXによる揺れは誰かの視点のように思えてしまうので賛成しない、なぜ最近はこういうことを皆するのだ、しっかり固定したFIXできちんと撮って欲しい、むしろこれからはその方がクールなんだよ、早くそれに気づけ!と言いたい、といいながら、守護霊視点ということで納得しよう、、、多くの素人映画ではまず必ず役者が下手だ、それが作品に集中できない原因にもなる、しかし本作での二人の演者はとても上手に演じていた、それだけでもかなりポイントが高いと思える、、、

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<スケアリーフレンド>準グランプリなのだそうだ、とてもユニークな作品だ、アマチュアだからこそ奇跡的に生まれたような作品、「ユルい塚本晋也」「柔らかい鉄男」プロでは真似できない、、、一方で、セリフの必要のないシーンでは音楽を被せて処理したり、ローアングルの多用も効果的で、プロのスタッフをあてがえば、もうすぐにでもプロの監督としても通用しそうだ、、、

 

<暮れる>過敏性腸症候群の疑いがあるニートの青年が犬の散歩の途中に腹痛を起こしその間に犬が森に消えてしまうことから始まる物語、ひとりキャンプ中の男と出会い一晩の交流を経た翌朝男は消えていた、、、ボクには昔噺のように思えた、キャンプの男は犬だったのかもしれないと、深読みしすぎと笑われるかも知れないが、そういうファンタジーでもいいと思う、、、焚火の火だけが頼りの難しい夜間撮影を丁度いい光量で捉えていたり、手持ちの長回しを多用する作品が多い中で的確なカット割りと構図で好感が持て、とてもクオリティの高い作品だと思った、、、

 

<石川君、行け!!>まぁ兎に角、演者がヘタだからノレない、そこそこ面白いんだが『面白え~』と腹の底から叫べない、、、それでもね「アマチュアにしてはいい出来だ」、、ま、そんな賛辞ならいらないと思うが、、、