ドンシーゲル初期の傑作<殺人捜査線>、、、ロングの移動やパン、スクリーンプロセルを効果的に使ったカーアクション、そしてなんといってもイーライウォラックの緩急出し入れが絶妙なクレイジーな演技、障がい者(車いす)を蹴り上げる姿に震える、車椅子だから尚更その残忍さが強調されることも計算しているドンシーゲルの演出も初期の頃から冴えている、、、
「なんでこんなヤバイ仕事をしているのか」と訊ねられて主人公のダンサー(イーライウォラク)が答える「俺には父親がいた」と、「え、それなら誰にでもいるだろう」と再度訊ねられて「でも会ったことがない」この一言で主人公の生い立ちバックボーンがすべて知ったように観客に感じさせるセリフの妙、、、