たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/Dr.Tと女たち

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信頼のおける目の肥えたケニー龍氏のレビューで☆が5ツだったので未見のアルトマン作品、観てみた、、、

 

主人公の産婦人科医であるリチャードギアの日常には常に女性たちがつきまとう、そのうえ妻は精神をきたし精神病院に入り、数日後には娘の結婚式が控え何かと気忙しいところにプロゴルファーの女性と恋に落ちてしまい更に忙しい日々となる、、、

 

アルトマンが大好きなフェリーニの<甘い生活>を彷彿させるシーンやそれこそこの映画そのものがフェリーニへのオマージュであるかのようであるが、この当時マストロヤンニを演じる米国人にはリチャードギアが相応しいとの結論に達したのだろう、、、

 

アルトマンって、大きな何かイベントに向けて大勢の人たちがそこに向かって蠢く物語構成を好むが、ラストでは予期せぬ出来事に遭遇し今までの全てが無になる、整っていた全てが一瞬で喪失し、とりあえず残った者は再びたんたんと歩み出すしかない、お前がいようがいまいがまた新しい人間が生まれて世界は兎に角廻ってゆくのだ、まるで神目線なのがフェリーニと共通するところ、、、

 

夕ぐれ迫るゴルフ場でカートに乗る二人の姿がいい、、、主人公が女性の部屋に招かれ食事やワインなどの用意をするシーンで、その準備をしている様がいい、、、

 

「女は一人一人特別だ」

 

やはりギアではなく

いかにもマストロヤンニなら世界で一番に似合いそうな台詞だ、、、

 

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