東大全共闘の学生1000人が待ち構える中、三島は独りで乗り込んでいく(実際は護衛一名とカメラマン一名を従えて)、これ、大勢で行ったらカッコ悪いんだよね、一人で行くことも三島の演出であり計算なんだね、、、一方、若き日の芥氏の登場では赤ちゃんを抱えての登場な訳で、これも受け狙いの演出と誰もが思うだろうけど、ボクはこれはサングラスと同じように思ったね、気が弱い、警戒心、三島と対することにビビっているんだなぁと感じた、だから余裕な様を演出する必要があったように思えた、そしてだいたいの空気感を掴んでからはサングラスを外す、いや赤ん坊は必要なくなった、、、
そして、この映画、なんと言ってもナレーションを東出昌大がやっていることがミソだよね、68~69年の熱い時代を、熱情とか社会とか国とかポリシーとかイデオロギーから最も遠いところにいる現代のバカを代表する東出(あくまでボクの主観です)を起用するあたりがとても面白いわけで、監督も人が悪いよ(W)、そうとも知らずにバカはこの仕事を引き受ける訳だが、それを分かっていて引き受けたなら東出も大したもんだと褒めてやりたいよ、、、