たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ベイビーブローカー

ソース画像を表示

 

是枝だからね、観ない選択肢はないね、今まで全ての作品をほぼリアルタイムで観てきた幸福感があるのだ、、、溝口や小津の全てをリアルタイムで観てきた人は今の日本にはいないだろうけど、黒澤明なら「全部リアルタイムで観たぞ」と言う方がいるかもしれないが、、、だけどボクたちの時代は是枝をリアルタイムでその時代時代の空気感を感じながら観てきたのだ、、、

 

とくにカンヌの主演男優賞に相応しいかとは思わない、「いつものソンガンホ」彼もソンガンホ化してしまった、、、ペドゥナはいい、佇まいが田中絹代だ、印(ブランド)化せずまだまだ新境地を開くことが出来そうな期待感がある、、、イジウン、眺めていると松岡菜茉優に見えてくる、是枝はこういう顔が好きなんだね(me too)そういえば是枝は風吹ジュンが好きだそうで、そういえば松岡とかイジウンも風吹ジュン系統かも知れない、是枝とボクは趣味が同じなのかもしれない、、、

 

捨てられた赤ん坊を売ろうとするバディとその赤ん坊の実の母親、それを追う女性刑事コンビ、途中から加わる孤児院の子供の主要6人のロードムービー(あ、赤ん坊を忘れた、7人だ)、、、色々と深刻そうな題材なのだが悲壮感はあまり感じない、むしろ幸福感が漂う、しかし能天気に明るい画では決してない、、、今までの生活よりも今が充実している疑似家族たちと現実しかない刑事、、、

 

ところどころ会話に占める割合が多かったりしてリズムというかノリがノリ切れていない、エピソード毎が単発で流れを感じない、、、しかし印象的なショットやシーンは沢山あった、、、激しい「雨」で始まるファーストシーン、赤ちゃんポストの前で女が赤ん坊を捨て足早に去る、その赤ん坊を拾い上げポストに入れる刑事と赤ちゃんを抱える主人公の男二人は<羅生門>も感じさせる、絶対是枝は<羅生門>を意識したはずと思う、、、ほか「観覧車」「傘」、ソンガンホが娘と会う「ファミレス」のシーン、そして是枝が大好きな「階段」

 

絶賛はしないが、それでもやはり観ておきたい一本だ、、、

 

3.5☺

ソース画像を表示

ソース画像を表示

ソース画像を表示