世界的ファッションブランド「グッチ」の創業者一族出身のマウリツィオ・グッチにとって経営参加は魅力的には映らず、経営権は父ロドルフォと伯父アルドが握っている状態だった。そんな中、グッチの経営権を握ろうと野心を抱くパトリツィア・レッジアーニはマウリツィオと結婚し、グッチ家の内紛を利用して経営権を握っていく。しかし、一族間の対立激化と共に夫マウリツィオとの関係が悪化し、夫婦間の対立はやがてマウリツィオ殺害事件へと発展していく[6]。(Wikiより)
竹久みちとかイメルダ夫人などなどなど「女帝」と呼ばれた女たち、夫や愛人の地位や名声を自分のものとする女たち、、、レディガガの演じる主人公の実際の女性はもっとガツガツした女帝だったようだが、本作ではそこは強調されていない、そのため映画的なインパクトは弱く、悪女とも言い切れず中途半端なキャラになってしまっている、、、リドリースコットはつくづく非人間(エイリアンとかレプリカント)を描くのは上手だが、人間を描くのはいまひとつのような気がする、、、
ありとあらゆる「設定」「アイテム」が用意されている、自転車、バイク、ボート、ファッション、トラック、ダンス、本、フェンシング、スカッシュ、スキー、クリスマス、レストラン、映画、結婚式、葬式、裁判、写真、歌手、赤ちゃん、風呂、NY、日本人、雪、豪邸、新聞、、、
バイクや高級車が次々と登場するが、主人公が最初に乗っていたのは自転車、そしてラストで自転車に戻る、ここらへんの演出は巧い、もっとも素の自分に近づいている主人公を自転車で象徴して、、、、
ブロンディの曲♪が全編で使用されている、マドンナが登場するまでの70年代後半から80年代前半の米国製ポップスのアイコン、、、
この手の映画はグイグイ引っ張られるストーリーテラーが肝心なのに、ドラマチックな展開もなく、単調でとても退屈なものになってしまっている、、、それでもガガやアダムドライバーの好演、アルパチーノを眺め、高級車やファッションの数々に癒されるには最適な一本だ、、、
3☺