ずっと観ていたつもりでいた＜ナイトオンザプラネット＞だが確かな記憶も記録もない、ので、観てみた、、、それでもやはり「これ観た観た」という確信がない、、、もうそんなことはどうでもいいと思いながら観ていると引き込まれる、、、L.A.、N.Y.、パリ、ローマ、ヘルシンキ、5つの都市の同じ時間帯に様々なエピソードの一編がある、、、5ツのエピソードは全て面白いし良いけど、ボクの好みは「パリ」、これはかなりいい、、、
L.A.、、、ハリウッドでキャスティングの仕事をしているジーナローランズがたまたま乗ったタクシーのウィノライダーが演じる若い女性ドライバーに魅かれて「スターになろう」と誘うが当の本人は「修理工になるのが自分の人生設計だ」と言って断る、人の価値観についての話し、誰もが金や名声、派手な世界に憧れているわけではない、ほんのささやかな幸福を夢見ている者たちもいる、、、
N.Y.、、、東ドイツからの移民は英語も運転も苦手だがタクシードライバーをやっている、、、たまたま乗った黒人男性が見かねて運転を代り自分の街を目指すうちに心を打ちとける話し
「金は必要だが、重要じゃない」、、、目茶苦茶刺さるこの言葉
パリ、、、たまたま乗せた客は盲目の女性、まるで全てがお見通しのようだ、コートジボワール出身のドライバーは興味を持って目が見えない不便さについて訊ねるがことごとくドライバーの予想を覆す答えが返ってくる
「盲目だから相手の肌の色の違いは関係ない（気にしない、意味がない）」、、、外見で判断しないから目が見える人よりも本質が見抜けるのだ
ローマ、、、サングラスをかけて深夜に運転するドライバー「街頭くらいつけやがれ！」が司教さんを乗せる、、、ドライバーはこの場を借りて懺悔をしたいとまくしたてる、、、カボチャのこと、羊のこと、義姉とのこと、、、あまりにも下品な話に司教は死んでしまう、、、W
ヘルシンキ、、、生涯最悪の日を送った友人と呑み明かし泥酔した三人組、、、そんなことは不幸ではない、ドライバーが話し出した不幸な事、、、
