たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/フェアウェル

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ちょうど30年前のこと、ボクの父親は肝臓がんで亡くなった、、、その最後の日の朝ボクは父親から呼ばれて急いで病室に向かった、病室の深い洗面の8割くらいの高さに血の痕が線になって残っていた「そこまで血吐いたんだぞ」(10リッターくらいだろうか)「俺は今日死ぬぞ、お前知ってたのに言わなかったな、馬鹿野郎!死ぬなら死ぬでやらなければならないことがいっぱいあったのによぉ、何もできずに死んでいくんだぞ、この馬鹿野郎が!」ボクは親父の最期に怒られ、その日親父は死んでいった、、、

 

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物資の豊かさを手に入れるスピードは速い、30年前は中国も韓国も日本経済の足元にも及ばなかったのに、あっという間に抜かれた、、、その30年前、日本でもガンや余命の本人への告知は大きなテーマだったが、欧米を見習い告知へと流れができ、それは今では当たり前のことになっている、、、この映画<フェアウェル>は、その日本の30年前のことが現在の中国では変わらず「告知するのは可哀想」のもと、本人には伝えないことになっているようだ、、、そこに米国育ちの家族が中国に現れ異を唱える、そればかりか「米国になんかにいるより、中国に居た方が稼げるわよ」(相変わらずの拝金主義)「何のために米国にいるのさ、意味ない」と親族に言われ「なら、あんたの息子、なんで米国に留学させているのさあ」と応戦する始末、、、

 

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死を控えたおばあちゃん、若い頃は軍隊にいて日本軍と戦った、、、そこに日本で暮らしている孫が日本人の嫁を連れて帰って来る、人前で恥ずかしがってハグもできない日本人の嫁に対してハグの仕方を教える始末、「日本人はハグもできないよ、感情を出すことができないなんて、やっぱりバカなんだね」感情を抑えること、本音を表さないこと、恥ずかしがること、お淑やかなことは中国人に言わせれば「バカ」のようだ、、、中国、米国、日本、同じ中国人の親族の血は暮らす国の環境によって考え方が変わる、、、しかし、今の若い子がカラオケで「竹田の子守歌♪」はさすがに歌わないだろう、監督にどういった意図があるのかは不明、、、一方、中国語で歌われる米国の曲、、、「Without You」「Killing Me Softly」♪

 

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拝金主義はなかなか変わらないだろうけど、これから先の中国の価値観に変化は起こるのだろうか、、、なかなか興味深い一本だった、観ておくべき一本、、、

 

4☺

 

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