マイケルカーティスというと<カサブランカ>の監督さんっていう認識が一般的だろうが、<ヤンキードゥドゥルダンディ>という米国映画史の名作ミュージカルや<俺たちは天使じゃない>といった埋もれがちな傑作ヒューマンコメディもある、<ミルドレッドピアース>はボク的にはマイケルカーティス作品群でも最も好きなミステリー要素のある傑作だし、本作では珍しく西部劇を撮っているように、どんなジャンルにも対応可能な職人監督と言えるだろう、、、
このマイケルカーティスの傑作西部劇<決断>は西部劇といっても決闘シーンはない、ドンパチなしだがまったく飽きることなく、リズムよく物語は進行する、、、
物語は
"ハングマン(死刑執行人)"の異名を持つ連邦保安官補ボバード(R・テイラー)は、いったん犯人探し出すと捕えるまではどんなことがあろうとも決して諦めない男だった。ボバートが探している逃亡犯の一人にジョニー・バタフィールドという男がいた。強盗殺人犯の一人で、ノース・クリークの町に隠れているという情報があった。ジョニーの仲間はすでに処刑されており、ただ一人生き残っている共犯者も近いうちに処刑されることになっていた。この男が死ぬと有罪を説明する者がいなくなるので、一日も早くジョニーを探し出さなければならないのだった。ボバードは町に向かう前に、ジョニーを良く知る若い未亡人がいることを耳にした。シーラ(T・ルイーズ)といい、基地の洗濯場で貧しい暮らしをしていたが、そのへんではひときわ眼に立つ美しい女だった。バタフィールドの顔を知らなかったボバードは、シーラを訪れ、ノース・クリークまで同行を求めるが・・・。(TOWER RECORD HPより転載)
これは別に西部劇でなくても良いストーリーなんだね、刑事ものでも良いわけだ、、、ボヤっとした犯人の特徴しか情報のない中で犯人を捕まえなくてはならないのだが、協力者はほとんどいない、みんな容疑者の肩を持つほど容疑者は人格者なのだ、もっとも犯人のことを知る女は懸賞金目当てで協力をする立場にいるのだが、、、ラストは主人公が色んな決断に迫られ銃を放つ、、、誰も傷つかない一発、、、
手錠、ビッコ、おせっかいなおばさん、引き込まれるストーリーに更にひと手間かける脚本が巧い、、、ハングマンなんていうとかなりのアクションや暴力を期待するかもしれないが、それは期待せずにまずは機会があったら観るべき一本だ、、、