たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/空白

 

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これは稀にみる酷いポスターだね、、、センスというものが微塵もない、、、よくこれにGO出したな、、、

 

テレビで週間映画ランキングみたいのをやっていたけど、半分がアニメ作品だもんね、世界中探してもこんな国はないからね、日本国自体がガラパゴスだね、でもね、独特の文化を持っていることはとても良いことだよ、幼稚な変な国と思われることを覚悟して、気にしないで独自の道をゆこう!

 

そんなランキングのテンにも入っていない<空白>を観に行ったが、こんな良い映画には客は来ないんだね、、、もしも、僕が映画を撮るならこんな映画を撮っていただろうなぁと、、、だから僕は映画監督に必要ない、吉田恵輔がいるわけだから、同じような映画を撮る監督は日本映画界に二人はいらないわけだから、僕は黙って映画を観ていよう、、、

 

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あらすじ

女子中学生の添田花音はスーパーで万引しようとしたところを店長の青柳直人に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死んでしまう。娘に無関心だった花音の父・充は、せめて彼女の無実を証明しようと、事故に関わった人々を厳しく追及するうちに恐ろしいモンスターと化し、事態は思わぬ方向へと展開していく。(映画.comより)

 

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キツイ映画、出てくる人間のほとんどがダメな人間、というか、何かが欠けている、、、、Nobody Perfect、、、でも、それぞれ欠けている欠片の形が違うんだ、って、人間は、、、ってことだね

 

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自分が生きてきた時代の中で一番大きな変化を感じたのは昭和から平成に変わった頃だ、なにも天皇が変わったことで日本人の心が変わったわけではなく、その頃丁度バブルが崩壊し、それに伴い日本人の心は大きく変わっていったと感じている、、、ずっと右肩上がりで成長してきた日本がついには世界一の経済大国にまで上り詰めたものの一気に奈落に落ちたのだ、人々の心にゆとりがなくなり、経済的に余裕がなくなると他人に対する優しさまでが失われていった、善悪ではなく全ての基準が損得になり、ズルイ人が増えて、詐欺や怪しいビジネスが増えた、他人を騙し金を得ようとする奴等ばかり、、、昭和ではあまり見られなかった「土下座」を目の前でみかけるようになった、それはテレビのお笑い番組の影響もあるかもしれないが、土下座は随分と軽いものになり、簡単に土下座をする人が増えたのも、本来の「心からの謝罪の形」ではなく、「どうにかその場を逃れたい手段」でしかなくなった、、、

 

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主人公の漁師の弟子の若者(藤原季節)と自動車の第一加害者の若い女性のその母親(片岡礼子)だけが良い役柄だが、、、演技に関しては出演者の全てが良かった、、、もちろん主人公の古田新太、そして松坂桃李をはじめ、寺島しのぶ田畑智子たちも良い、、、

 

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事故に関して、一番悪いのはトラック運転手、完全に前方不注意、ノーブレーキ、死なずに済んだのに殺してしまった、、、つぎに、飛び出した被害者自身が悪い、罪のない加害者を作ってしまった罪は万引き以上に重い、、、つぎに駐車違反車両、あそこに置いたために死角を生んでしまい、罪のないドライバーに重い罪を負わせてしまった、、、何も悪くないのが第一加害者の若い女性、あれは誰であっても避けられない、あれに責任を問うことはできないし、結果、重い罪の呵責に苦しむ、可哀想、この子が出てくる全てのシーンと葬式での母親の長台詞のシーンに目が潤んだ、、、

 

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そしてね、ラストがいい、古田の一人芝居、、、娘の数枚の絵からある一枚を見つけるラストカット、、、<市民ケーン>のラストカットを彷彿させる(W、大袈裟か?)、、、この一連のラストのシーンはまったくセリフなしで、監督もきちんと堪えたね、映画だね、映画的だね、、、ダメな監督なら「あ」とか言わせたり、独り言喋らせたりしちゃうだろうね、映画を知らない(学ばない)監督がいるからね、、、いらないんだよセリフなんか!って、見本のとても良いラストシーンでした、、、

 

4☺

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