女性を殺害したくなる発作を持つ鉄道機関士が殺人事件の犯人である人妻に恋したことから起る悲劇を描くサスペンス。監督はジャン・ルノワール。原作はエミール・ゾラ。出演はジャン・ギャバン、シモーヌ・シモンほか。(映画.comより転載)
このシークエンスが抜群に凄い、、、映画的な激しい心の揺さぶりを沸き起こす、、、アントニオーニは影響受けているかもしれない、、、
時々女性を殺したい衝動にかられる病気を持つ鉄道機関士のジャック。ある日彼は叔母に会い行った帰りの列車で、助役とその妻を見かける。助役夫妻はその列車で旧知の金持ちを殺した直後であった。死体が発見されるが、ジャックは夫妻のことを黙っておく。助役の妻は口止めのためジャックに近づくが、やがてふたりは恋に落ちてしまう…。(映画.comより転載)
精神障害に苦しむサイコ野郎を当時<地の果てを行く><望郷><大いなる幻影><霧の波止場>で既にフランス映画の看板俳優の地位に登り詰めたジャンギャバンが演じている、、、
恐ろしいサイコ野郎なのに、自分自身もそのことで苦しむ姿をギャバンが上手く演じている、、、まるでフランケンシュタインなんだよね、、、観客がどこか主人公に同情してしまう、、、最後は自分自身でケリをつける、、、
この作品から、時代が<シャイニング>を迎えるまで、半世紀ほどの時間を要した、いったいステディカムのない時代にこの移動撮影はどうやって撮ったのだろうか、、、