たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/二日間の出会い_THE CLOCK

 

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日本でヴィンセントミネリといえばミュージカル映画の監督のイメージだが、米国ではむしろメロドラマの巨匠との認識が強い、、、それはミネリのメロドラマが日本であまり公開されなかった影響なのだろう、、、本作は、歌わないジュディーガーランドがミュージカルでないミネリと出会った記念碑的な作品だ、、、

 

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休暇を初めてのNYで過ごす主人公、右も左も分からず駅構内を彷徨っていると、女性と接触してハイヒールの踵が折れてしまう、、、ルビッチ風でもある、いかにもボーイミーツガールな冒頭の主人公二人の出会い、、、軍に戻らなくてはいけない二日間の間に二人が結婚をする、あわただしい、時間の経過、、、原題は「THE CLOCK」映画の内容としては分かりやすいタイトルだが、あまりにも色気がないので、つけられた邦題が<二日間の出会い>、少し艶が出てきたが、それでもセンスは感じられない、やっつけ仕事感が滲み出てしまっているタイトルだ、、、

 

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主人公の男が、のちのちの<見知らぬ乗客>のサイコ野郎だから、時代を逆行して鑑賞している側としてはミスキャストに感じる、、、なにしろ、アップになった顔が甘い映画に相応しくない、怖ささえも感じてしまうからだ、、、

 

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<ビフォア>シリーズにも影響を与えているようにも感じる、、、ただし、<ビフォア>がとても説得力のある自然な流れを重視をしているのに対して、本作では例えばキスにもっていく流れ一つをとっても説得力に欠けて弱いと言わざるを得ない、、、それでも、十分楽しめるので一見の価値はあり、、、

 

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