ロマについて語れるほど知識はないが
ときどき映画で描かれているので存在は知っている
「ジプシー」とも一般的には呼ばれ
欧州の広い範囲に生活の場(集落)をもつ少数民族
<黒猫白猫><ルジタン><ショコラ>なんて映画のタイトルを思い出す、、、
<ガッジョディーロ>は
ロマ語で「愚かなよそ者」という意味だそうだ
日本以外では世界的に評価の高いトニーガトリフ監督自身がロマ人で
幼少の頃からフラメンコなどのロマの音楽を聴いて育ったようだ、、、
こういう少数民族の性(サガ)で差別を受け続けた歴史がある
とくにルーマニアでのロマ人差別が顕著で根強いが、
ルーマニア政府は「国内にロマはいないため、ロマに対する差別問題は存在しない」としてロマの存在自体を否定している。つまり、ルーマニア国内にロマが存在しない以上、ロマに対しての差別は存在しえず、ロマ差別はあくまでもルーマニアでは架空の存在でしかない、というのが政府の見解となっている。このため、国内におけるロマ問題への対策をルーマニア政府は何一つ行っていない。さらに、国内外からのロマ対策を要求する声に対しても何の反応も示していない。この結果、ルーマニアでのロマ問題は解決のめどは立っておらず、逆にロマ差別自体がルーマニア人ならびに国家ルーマニアとしてのアイデンティティになっていることは否定できなくなっている。1991年にはブカレスト近郊のボランタン村でロマの家100軒が数百名の暴徒に襲われ、焼き討ちに遭う事件が起きている。(WIKIより転載)
というわけで、ルーマニアにおいては
その存在自体が否定される存在のようだ、、、
そんなルーマニアにおけるロマ人とパリからやって来た若者の話し
ルーマニアとおぼしきとある田舎、ステファン(=ロマン・デュリス)は雪道をひたすら歩いていた。長い旅路の中で彼の衣服は汚れ、ひげは伸び放題、おまけに靴まで破れてしまう始末、彼の旅の目的、それは『ノラ・ルカ』と呼ばれるロマの歌い手を探すことだった。
同じ時、警察に息子アドリアーニを不当に連行された、ロマたちの住む村の長老イシドルが寒い路上でウォッカを片手に警察署を前に大声で怒鳴りながらヤケ酒を喰らう。そこに宿を探しに警察署へ迷い来たステファン、しかし彼は門前で無視されてしまう。言葉が通じないものの、神の思し召しで自らの吐露を話す相手ができたとイシドルはステファンに強引に誘って酒を飲ませ酔い潰してしまう。これも神の思し召しとイシドルはステファンを自分の村に客人として連れて行く。こうしてステファンはジプシーの寒村に居候する身となった……。(Wikiより)
この映画で特にラストが良い
墓場のシーン
主人公の一連の行動とそれを見守る女のショット
まったくセリフなく
それでいて観る者の心を熱くするだろう
しかしながら
こういう素晴らしい作品が
日本では語られることすらなく埋もれていることが、悲しい現実だ、、、