昔、実はそんなに昔でもない昭和の頃は「どうぞ、うちの子に厳しくしてください!」と、昭和の親は言ったものだ、、、今では、ちょっと厳しくしようものなら「訴えてやる!」とでも親は言いそうだ、、、どっちが良いのか分からないが、いずれにしても親の質は変わり、子供はいつの時代も子供だ、、、
最近コメントを頂くgavardiniさんのコメントから気になっていた、ボクの愛してやまない名作<按摩と女>の清水宏監督の<信子>を観た、、、学校の有力者の娘が、その笠を着て新人教師をいじめる話し、、、結局は愛情の乏しい少女に対し、周囲が忖度して特別扱いしてしまったこと、、、新任教師は真っ向から少女と向き合う、、、
話しはありきたりだが、この「ありきたり」ってやつも、こういう作品が幾つも幾つもトレースされ時代を経た結果のこと、、、今観ても清水監督の手腕に引き込まれる、、、
清水監督は兎に角移動撮影が巧い、縦横正面、寄っても引いてもどっからでも変幻自在、、、そして、<制服の処女>を意識しているようなショットも幾つかあった、、、コントラスト強めでエッジが利いているショット、、、
「私がやりすぎました。皆様のように当たり障りのなく、事なかれ主義をとっていれば良かったのですけど」、、、新任教師の痛烈な皮肉が痛快だ、、、