たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/哀愁の湖_Leave Her To Heaven

 

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たしかに湖は登場するけど

このタイトル<哀愁の湖>は何か違うね

「哀愁」なのかな?

つまらない題名だよね

 

だからといって原題の「Leave Her To Heaven」に

マッチした邦題を考えてみてもなかなか難しい

「罰を与える罪人」「狂った愛」「天国より復讐をこめて」

ぜんぜんダメだな、センス梨

あとあと記憶に残るようなタイトルを考えるのは難しいね

 

七つの大罪でもっとも重い罪は嫉妬だ」と

冒頭、登場人物が口にするから

そこらへんがタイトルに合うとは思うけどね、、、

 

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日本ではほとんど語られることがないけど

(日本では世界基準で知られる名作/傑作が知られていなさすぎる!)

アカデミー賞では撮影賞(カラー)も受賞し

他にも幾つかの候補にもなっている

 

これを観ちゃうと

また思うよね

「綺麗」というのは「鮮明」ってことではないと、

(デジタルの)リアルとかクリアとは違う

映画的(フィルム的)「美しさ」を、

 

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また女優も美しい

ジーンティアニー、ジーンクレイン

大女優にはならなかったけど

昔はこんな綺麗な女優さんがゴロゴロいたわけだよね

 

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ボクの好物の「逆光」が随所に撮られている

カラーによる初めてのフィルムノワールとも呼ばれているようだが

カラーであって逆光はノワールには必要だね

 

また

夕景の逆光なんて上手に撮れていて惚れ惚れする、、、

 

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冒頭

湖のボート船着き場に一人の男が船に揺られてやって来る

迎えにやってきた男たちが彼をねぎらう

彼は決して表情を崩さない

口数も少ない

 

村人たちなのだろうか決まりの悪い表情をみせる

男の人が「さあお往き、あなたを待っているよ」

手漕ぎボートに乗り換え彼は別の場所へと向かった

 

何があったのだろう?と

興味を掻き立てる導入部

まさに、、、ツカミはOK!

 

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すると次のシーンでは列車の中

目の前の席で女性が本を片手に居眠りをしているのを男が眺めている

女性の手から本が離れ落ち

男が床から本を拾い上げる

 

こんどは

これで目を覚ました女性が男を眺めている

男と女の出会いとやり取りがいい

まるでルビッチの映画のよう

 

ますます次はどうなるのかと観客を引っ張る、、、

 

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