この一か月で3度目だ、観終わるまで、初めて観るつもりで観ていた、、、大森一樹監督が決してスタイルは良くないドテっとした風貌ながらポタポタした顔と独特の甘ったれた舌足らずな喋り方で80年代の男子を夢中にさせた斉藤由貴主演の女子高校生映画<恋する女たち>、、、ラストカットを観た瞬間に『ぁ、、、この映画、昔観たことある』と気づいた、ある意味、そのラストカットしか印象に強く残らない映画ともいえる、、、
最初のうち、男(大森一樹脚本)が書いた女子高生映画なんてウソくさいと、こういうのはやはり女性に書かせないとダメだ、女性でなければ書けない、男が妄想で書くなんてキモチ悪いと思いながら観ていたら、、、「ボクには女の子のことは分からないさ」というセリフが登場した、、、すると「言葉だけなら幾らでも書けるけどね」と続く、つくづく監督本人も脚本書きながら自身をキモイと思っていたのだろう、これには笑った、、、
片側だけを断髪
「恋する者は弱者なり」ツルゲーネフの「初恋」の一節、、、これを基に恋に悩む女子高生を描いた、、、「周りには男はいっぱいいるのに、どうして他の人ではなく彼でなければダメなのか?彼よりも優しくてカッコ良くて頭のいい人はたくさんいるのに、どうしてよりによってたった一人彼なのか?」ここだけは斉藤由貴がとても上手に演じているように見えた
主人公が映画館に<ナインハーフ>を観に行く設定、隣の映画館では<タッチ>の看板が、、、これ、この映画の実際の併映作品<タッチ2/さよならの贈り物>からきているパロディ、気が利いている、、、
高価な茶器を投げ捨てた友人に「何するの!九谷焼でしょ、20万はするのに」のちの秋元康夫人のセリフが何故かおかしく聞こえる、その当時は本人も観客も高井麻巳子が、その後超高額納税者となる秋元康と結婚することになるとは知らなかったはず、、、
このラストカットを見て、以前観ていることを思い出した、、、