未見だった大島渚の<日本春歌考>を鑑賞、、、インテリがノンポリを笑う話、ノンポリの男は女と性交することしか考えていないと、、、(インテリも同じと思うが)、、、ノンポリがガキで、でも大人だったり、インテリアが大人のようでガキであったり、、、伊丹十三扮する先生が居酒屋の中央に鎮座し、先生を囲むように周囲には保守的な客が位置する、ノンポリ学生は先生の両サイドに並ぶ、こういう演者の配置と構図が面白く、キャメラは店内の人々をパンで追う、、、
ただのインテリとかイデオロギーばかりを語る人ではなく、映画を見せるのではなく、観客から論議を起こすことに重点を置いた策士的な監督が大島渚だが、いつも画はしっかり撮れている、、、シンメトリックな構図や奥行きのある構図を多用して、、、<家族ゲーム>の横並びの配置のように、まるで最後の晩餐のような構図も、森田がやる前に、すでに大島がやっていた(さらに言えばブニュエルがとっくにやっている)しかも伊丹十三、、、さいごに一言、大島って首絞めるのが本当に好きなぁ、首絞めフェチ、、W
「春歌や猥歌は、抑圧された民衆の歴史なのだ」と、、、(W)、、、ただたんに、男がスケベだからと思うが、、、そこらへんを大島渚自身が真面目に、そして皮肉を込めて描いている、、、