目の見えなくなった映画監督がクランクインを迎えるが、はたして、スタッフ&キャストに怪しまれず、撮影を乗り切れるか、、、「変人だと思われているから怪しまれやしない」普段から全ての行動が怪しいければ、何があっても怪しまれることがないってことで、厳しいシチュエーションを巧いことこのセリフ一つで回避できている、、、
今回はトリュフォーの<アメリカの夜>からインスピレーションを得ているアレン(たぶん)、、、そこはアレン風の毒と笑いの<アメリカの夜>、、、「アメリカの夜」とは疑似夜景のことだよね、うまい皮肉の効いたアレンならではの発想だね、ウソ臭いハリウッドへの皮肉、最後は米国を去ってパリに向かうラスト、、、まさに、その後のアレンが大好きなNYを離れ、英国、フランス、スペイン、イタリアとヨーロッパを舞台に映画を撮りだしたように、、、
なかなか好きなタイプの作品だったが、ラスト、言葉でだけで説明して解決するような説得力が薄めのラストには、それまで良かっただけに残念だった、アレン早まったな、、、