もちろんこのフリードキンのタイトルは知っていたけど、今まで縁がなく、初鑑賞となった、、、85年の公開だが、その前年84年にTV<特捜刑事マイアミバイス>が放送開始され、そのディレクターだったマイケルマンが、「似ている」と、この映画のフリードキンに噛みついた、、、たしかに、いつものフリードキンと違い、マイアミバイスっぽい音楽の使い方やバディを主人公にした設定から似ている部分も多いのだろうが、訴えて出るほどの悪質性は感じない、、、
いかにも80年代っぽさ全開で、フリードキンでも『こんな感じで撮るんだなぁ』なんて、大して面白くないと思いながら見続けると、後半頃にカーチェイスが始まった、、、ロングとクローズアップと横移動と演者目線の4パターンの素材を組み合わせた絶妙な編集によるスピード感はフレンチコネクションを彷彿させる、『やはりフリードキンだ!』
とくに二層になった道路の、下の道路を走る車を異常に速い並走でキャメラが車を追いかけていると、突如クレーンアップして上層の道路を突っ走る車にフォーカスしていくロングテイクにはビックリした!、、、どうやってとっ撮るねーん!すごいスピードでキャメラが追いかけるだけでもスゴイのに、途中でクレーンアップしてそれを1カットでやるんだよ、そんな早いクレーンドリーがあるわけないから、並走のキャメラカーの上にクレーンを乗せてるんだろうけど、それを尋常でないスピードでやるとやはり危険ではあるから、もしかしたら少しコマを抜いているのかもしれない、、、まぁ、技術的なことはさておき、フリードキンの真骨頂、スゴかった、、、