たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/Mank_マンク

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「2時間で男の一生は描けない、一生を観たように思わせる」

 

それが映画だ、、、

 

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たぶん

市民ケーン>を観たことのない人

その当時の映画界に興味のない人

もしくは、知識のない人が観ても、この映画は退屈な気がする、、、

 

担え銃、クララボウ、メアリーピックフォード、セルゼニック、JVスタンバーグ、ジョーセフLマンキーウィッツ、オズの魔法使、ウォーレスビアリス、マルクス兄弟キングコング、闇の奥

 

これらの固有名詞に反応しない人には退屈と思う、、、

 

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ソーシャル・ネットワーク」の鬼才デビッド・フィンチャーが、「ゴーン・ガール」から6年ぶりにメガホンをとり、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」のオスカー俳優ゲイリー・オールドマンが、不朽の名作「市民ケーン」の脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツを演じたNetflixオリジナル映画。1930年代のハリウッド。脚本家マンクはアルコール依存症に苦しみながら、新たな脚本「市民ケーン」の仕上げに追われていた。同作へのオマージュも散りばめつつ、機知と風刺に富んだマンクの視点から、名作誕生の壮絶な舞台裏と、ハリウッド黄金期の光と影を描き出す。「マンマ・ミーア!」のアマンダ・セイフライド、「白雪姫と鏡の女王」のリリー・コリンズ、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のチャールズ・ダンスら豪華キャストが個性豊かな登場人物たちを演じる。Netflixで2020年12月4日から配信。一部の映画館で11月20日から劇場公開。(映画.comより転載)

 

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まるでフィルムの上映のように

ときどきフレームの右上隅にパンチが入っていたり凝っているのに

そこまで思い入れがあるのならフィルムで撮ってほしかった

 

そして<市民ケーン>と同様に

スタンダードのサイズでこそ撮るべきだった、、、

 

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どなたかのレビューを読んでいたら

デジタルでの撮影がクリアで綺麗で見やすいと書いていた

クリアだと綺麗なの?

綺麗を指す意味が違うね、、、

 

また、これ、フィルムよりデジタルが綺麗って意見

桐島、部活やめるってよ>と同じ

そして、たびたび、多くの若い観客から聞く同意見だが、

 

フィルムの方が暖かみがあって、ソフトで、味があって、だから綺麗

って、そういう感想は浮かばないのだろうか?

 

ボクには全然見やすくないし

デジタルの極端に立ったコントラスト強すぎな画調

あれがボクは好きではない

たいへん作り物っぽくてイヤなのだ

 

ベルイマンの<処女の泉>を

デジタルリストア版で観た時には驚かされた

こんなの全然ベルイマンではないよ!と、

その後、トラウマになるほどひどい感想を持った、、、

 

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と、ひさしぶりのフィンチャー

この作品に関するアプローチに若干の違和感を持ちながらも

かなり引き込まれている自分がいた

 

どういう思いで

マンクが<市民ケーン>を書きあげたかを知る

非常に貴重な機会だから

映画を愛する人に必ず観て欲しい一本だ、、、

 

3.5☺

 

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