たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/シカゴ7裁判

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映画はテレビドラマと同じ

テレビドラマは映画と同じ

映画は「映画」と呼べる特殊なものではなく

ただの「物語の映像化」でしかない

 

映画の独自性や果たす役目はもはやなく

オーソンウェルズやブレッソンはもう生まれはしないだろう

 

その流れを加速させるのに

NETFLIXも大きく貢献してしまった

 

「金は出すが、口は出さない」

映画監督にとって理想の出資者の甘い蜜にたかる監督たち、、、

(ただし今回はパラマウントからNETFLIXが買い取った)

 

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世界的なコロナの影響もあり

本年度はアカデミー賞は特例により

劇場公開されていない配信ドラマも候補の対象にすることになった

 

まさしく

NETFLIXのために門戸を解放したようなもの、、、

 

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その流れにのって

もっかアカデミー賞の本命になるだろうと言われているのが

まさしくNETFLIX作品<シカゴ7裁判>

 

ソーシャルネットワーク><マネーボール>などの売れっ子脚本家であり

モリーズゲーム>では

そつなく監督もこなしたアーロンソーキンの監督作品、、、

 

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あらすじ

1968年、ケネディ大統領暗殺後、後任を選ぶ大統領選挙を控えた8月28日、イリノイ州のシカゴでで民主党の全国大会が開かれていた。それに合わせて全国から反ベトナム戦争派の若者たちが集結し、集会やデモを繰り広げていた。そして、会場近くのグランドパークでは、デモ隊と警察が衝突し騒乱となり、数百名の負傷者を出す事件へと発展した。

共和党ニクソン政権が誕生した約5ヶ月後、デモに参加した各グループのリーダー的存在だった7人が、暴動を扇動したとして共謀罪などの罪に問われ、法廷に立つことになる。型破りなメンバーたちは、保守的な裁判長に反抗し、繰り返し法廷侮辱罪に問われる。中でもブラックパンサー党のボビーは弁護士をつけずに自らを弁護、仲間が警察の捜査で射殺された怒りをぶつけ、ついには身体を拘束される。温厚なデリンジャーまでも、裁判長への反発から職員に暴力をふるってしまう。

弁護士のクンスラーは起死回生をかけて、クラーク前司法長官を証人として召喚する。クラークは当時の捜査で暴動のきっかけを作ったのは警察側であるという結論に至った事を証言する。検察側の弁護士のシュルツは、それは前政権の時の判断だと応戦する。

裁判の終盤、市民から録音テープが証拠として提出される。それはヘイデンが集会で、警察が友人に暴力をふるったことに逆上して聴衆に血を流せと扇動している声が記録されていた。証言に立ったホフマンは聖書を引用してヘイデンを弁護する。

裁判の最後、裁判長から陳述を求められたヘイデンは、裁判の最中も続いているベトナム戦争で戦死した米兵の名前を次々と読み上げる。激高する裁判長をよそに、他のメンバーや弁護士、傍聴人までもが起立する。ついにはシュルツも立ち上がり死者への哀悼を示した。ヘイデンらは懲役5年の判決を受けるが、後に再審理となり、検察側は追訴を断念する。

 

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映画的なテクニックはなく

新しいチャレンジもないが

 

兎に角、脚本が良い、やはり法廷物は面白い

演者たちが良い、粒ぞろいの役者たちが顔を揃えている

(ジョゼフゴードンレヴィット、マイケルキートン、フランクランジェラ、ジョンキャロルリンチ、エディレッドメイン、マークライランス、渋い面々が顔を揃えている)

それにより、メッセージを伝えるという映画の役割を果たしている

 

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とにかく

これは大変面白い法廷劇だ

NETFLIXユーザーはすぐにチェックしろ!

 

「世界が見てる!」

 

3.5☺

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