アレクサンドルソクーロフの<ファウスト>を観た、、、「ファウスト」というよりも、ファウストのことを考えていた人がその晩に見たファウストについての夢って感じだ、、、原作に忠実である必要はないし、映像作家としてチャレンジは良いが、正直面白くない、、、それは夢を見て独り興奮しているオッサンの自己満足のようでもある、、、
再現性、再現性と五月蠅く言うが、誰であっても実際に見たことのない1700年代ではあるが、再現性に優れているようには思えないのだ、、、文献や絵画で人々は再現に挑むが、映画のために作られたっぽく感じた瞬間に白けるのだ、、、汚れているべきところは汚れているが、ただ汚いということではなく、カビだったりコケだったり腐っているべき汚れであるような気がするのだ、ただ汚しているだけで、むしろ作られたっぽく綺麗にさえてしまう、、、