飼い犬であったバックは、カリフォルニア州ののどかな屋敷から誘拐され、そり犬として売られて苛酷な運命にさらされる。本作品は、バックがその環境変化の中で、人間および他の犬とかかわり方を学び、極寒の自然の中で生き残る戦いを描いている。彼は本能に頼り、尊敬され恐れられるリーダーとなる。最終的には、最後の飼い主が死亡した後に、彼はうわべの文明を完全に捨てて狼の群れに合流し、インディアンに幽霊犬と呼ばれ恐れられる存在となった。 (Wikiより)
このようなあらすじの原作は
〈野性の叫び〉など6度にわたって映画化されている
日本では漫画化、アニメ化も、、、
最初、CGの主人公犬を見せられた時に違和感を感じた
さらに表情や動きがデフォルメされていて
人間のそれに近い感じに更なる違和感を拭えない
このあたりが
この映画を低評価する人たちのもっとも多くの意見だろう、、、
しかし原作では、
『野性の呼び声』は、動物を擬人化して人間の特徴を持たせた動物フィクションである。ロンドンは、刊行された時に「犬に不自然な感情を持たせた自然偽造者である」と非難されるほど、作中でバックに人間の思考と洞察力を持たせた[30]。同時代人であるフランク・ノリスやセオドア・ドライサーとともにロンドンは、エミール・ゾラのようなヨーロッパの小説家の…遺伝と環境の対立を探るといった主題がある…自然主義文学に影響を受けていた。研究者リチャード・レーハンによれば、ロンドンが採用したジャンルは文学に新しい活力を与えたとしている。(Wikiより)
この映画に批判的な多くの声と同様に
原作も発表当時は
その擬人化された主人公犬に批判的な声が多かったようだ、、、
なるほど
だから今回は
敢えて「擬人化」の批判を恐れず
フルCGで臨んだのだろうと考えると
制作者の意図が理解できて
批判的な眼で見ることは止ようと考えることができた、、、
ノンビリ暮らしていたバックが誘拐され
ソリ犬として売られ
過酷な試練に身を投げ出され
やがてリーダーになるもの
新しい惨忍な飼い主によって
更に過酷で残虐な道を進まざるを得なくなる
そんな犬たちの宿命に胸が苦しくなり
途中、鑑賞を断念しようと思ったほどだ
愛犬家には鑑賞には耐えられない場面もあるが
最後は新しい仲間を得て
ある意味ハッピーエンドとなるので
途中、鑑賞を諦めないことをお薦めする、、、
3☺