たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ロマンスドール

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『九月の恋と出会うまで』などの高橋一生と『彼女がその名を知らない鳥たち』などの蒼井優が共演したラブストーリー。それぞれ秘密を抱える夫婦が、本当の幸せを見つけようとする。『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』などのタナダユキ監督が、自身の著書を映画化。きたろう、渡辺えりらが脇を固める。

(Yahoo映画より転載) 

美人で優しい園子(蒼井優)に一目ぼれして結婚した哲雄(高橋一生)は、ラブドール職人として働いていることを彼女に隠していた。哲雄は仕事にのめり込み、園子とはセックスレスになる。ある日、園子がこれまで明かすことのなかった秘密を哲雄に打ち明ける。

(Yahoo映画より転載)

 

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たまたま目にしたこの映画のレビューに

蒼井優が脱ぐなんって想像も出来なかったから驚きました」と書いている人がいた

いったいこの人は蒼井優の何を観てきたのだろう

おそらく<フラガール>くらいしか観ずに蒼井優を語ってしまっているんだ

 

70年代の若手女優のようにヌギヌギ女優で

裸や濡れ場は、むしろ蒼井優の専売特許と言えるのに

しかも今回は近年の蒼井優にしてはソフトな部類で驚くに及ばないのだ、、、

 

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そもそも主人公二人の出逢いはラブドールの胸の型をとるためだったが

その後二人は結婚に至り、そして女の闘病生活になるのだが

その病気がガンというのでてっきり「乳がん」かなと思ったら肝臓がんだった

最初の出逢い、ラブドール、セックスといった本作からしても

癌は乳がんという設定の方がよりドラマに感じるが

なぜ監督はそこを避けたのだろう? 

乳がんだとあざとすぎるか?

 ※ネタばれ部分は伏字にしています。(カーソールでなぞると字が浮き出ます)

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本作はもともと昨年公開予定であったが

例のピエール瀧逮捕によって延期され今年の公開となった

そして本編中にピエール瀧がワッパ(手錠)をはめられるシーンがあるのが

あまりにもリアルで笑ってしまうのだが、

 

こうしてみるとピエールってつくづくいい役者なんだよね

演技が上手いというよりも

その雰囲気をもって代わりの出来る俳優が思いつかない

(ちょっと違うが安岡力也みたいな)

そんな貴重な俳優だから

テレビや広告は無理にしても

映画や舞台で活躍の場は再び与えられるだろうな、、、

 

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左右対称に演者が対面する配置がやたらに多い

そして映画の法則により上手と下手が

その状況によって入れ替わるっている

 

この映画は「向かい合う夫婦」の話だからね

繰り返しミドルの対照的な画を見せられても納得がいく、、、

 

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長セリフも多いが

それぞれの演者がきちんいい仕事で応えている

 

とくに、きたろう

居酒屋での長セリフが非常に印象的だ、、、

 

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ラストのセリフ

ボクだけが知っている妻について語る最後のセリフ

「スケベで、いい奥さんだったなぁ」

 

なかなか、いい映画だったなぁ、、、

 

☺3.5

 

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しかしねえ

自分の女房の分身みたいな裸体(例え実物でなくても/ドールでも)を他人に見られたり、触られたり、ましてや性処理の道具として使われるって、そこらへんの気持ちは男として複雑なものがあると思うけど、そこをスルーしているのは、やはり女性監督だから思いつかなかったのかなぁ、、、