日本の映画業界では
工事現場の足場のことを「イントレ」というよね
撮影現場で俯瞰撮影する時に足場(イントレ)を組むんだけど
映画史上初めて高い位置から見下ろすようなショットが撮られたのが「イントレンス」だから
それにちなんで日本では撮影現場で足場を「イントレ」と呼んでいるんだよね、、、
<市民ケーン>では
たった1本の映画の中に
新しい撮影技法や演出方法が詰め込まれているから
史上もっとも評価されている作品なわけだけど、
俯瞰撮影を考案したグリフィスも俯瞰以外に、
カットバック、フラッシュバック、クローズアップ、ズーミング、モンタージュ、パーン、マルチカム、ミドル/アップ/ロング、移動撮影、アイリスイン、オーバーラップ、フェードイン/gフェードアウトといった
映画撮影の基本的なテクニックの多くをグリフィスが最初にやったわけで
そういう意味ではオーソンウェルズやチャップリン、フォードやヒッチやスピルバーグなんかよりも功績は大きといえるよね、、、
そのように次々と新しい撮影技法を編み出したグリフィスだから
おそらく当時の観客はグルフィスの新作が公開されるたびに
たいへん驚かされたと思うよ
このグリフィスとリリアンギッシュの名コンビの<東への道>では
映画史上有名すぎるクライマックスの流氷のシーンに
今の観客が観ても特殊効果なしでよく撮ったものだと感心してしまう
ちなみに当の本人リリアンギッシュは
この撮影がキャリアの中でもっとも過酷で「死ぬ思いをした」と語っている
(あれ、<風>の時も過酷だったと言ってたなぁ、どっちが「もっとも過酷」?)
このショット
キューブリックの<シャイニング>の移動撮影に似てた、、、