今年のアカデミー賞の
長編ドキュメンタリー賞を受賞したNETFLIX作品
米国の車製造の中心地として賑わったデトロイトは
不振の米国車メーカーの撤退のため
治安の悪い荒んだ劣悪な町と化してしまった
そこに
自動車用のガラス部品を製造するメーカーである
フーヤオが中国から進出してきた
米国人は
中国人のように勤勉ではなく、文句ばかり言うだけで作業クオリティが低いと、中国人は考え
一方
中国人は
安全意識が低く、少ない休日、安い賃金、条件の悪い福利厚生で働き、働かさせれていると、米国人は考える
作中、中国人と米国人は互いに反目し合うが
第三者の日本人の目から見れば
中国人も米国人も非常によく似ているように目に映る
基本
自由があるかどうか以外
民族性が似ているように思うのだ
どちらの国も
何でも1番が好き
大きいものが好き
強い者が好き
世界一が好き
派手なものが好き
物質的で、我が強く、傲慢で、
どちらの国も国土が広い
だから
中国は、アジア大陸の米国であり
米国は、アメリカ大陸の中国だ
米国=中国といっても過言ではないほどだ
しかし当人同士は
そういった認識はまったくないようだ
それどころか
互いに相手よりも優れていると思っている
日本と米国はまったく似ていないが
80年代の日米の相互不理解を
中国が再現している
というか、同じように体験している最中なのだ
この映画で一番面白かったのは
中国では当然当たり前に
どこの会社でも存在する組合が
(もちろんフーヤオも中国本社では組合が存在する)
米国に進出した途端に
「組合は生産性の大きな損失だ、だからそんなものが出来ることを拒否する」と社長自ら言い放ち
あらゆる手を使って組合潰しを仕掛け、成功する、、、
もはやコレはギャグのようで笑えるし、
社長の中国での立場が心配、、、
3☺