<まぼろしの市街戦>
あの頃は名画座でもやっていたが
やっとDVD化されたので観た、、、
昔は
雑誌ぴあがやっていた「もあテン」に必ず名前が挙がっていたが
最近ではまったく見ることの出来ない埋もれがちな作品となり
カルト人気はずっと継続していた
ドイツ軍が占領していた町を
フランス軍が入ってくると共に町ごと爆発させてしまおうという企みを聞き
町の人々は一目散に逃げていく
誰もいなくなった町に
近所の精神病院から抜け出した人々がやってくる
それぞれの着たいコスチュームで着飾り
なりたい職業になりきる、、、「普通の人」ごっこ
これから地獄と化すだろう街が
まるで天国のようにもみえるし
彼らは天使のようでもある
殺し合いをしている人間よりも
彼等の方がよほど平和的で幸福に見える
と、いった、風刺がこの作品
物語では
偵察に来たフランス軍兵士が
爆破を止めることが出来るかどうかという話しだが
ドキドキハラハラするサスペンスはない、、、むしろ、それがこの映画の魅力
ストーリーはほとんどどうでもいいね
彼等の姿を眺めているのがいいんだよ
あ、
ジュヌヴィエーヴビュジョルドが出ているね
60年代後半から70年代に人気があった彼女
それもこの映画からキャリアが始まったわけだ
とても可愛いらしい
青春時代に観た人も
この映画を知らなかった人たちも
とりあえず一度は観るといいと思うよ、、、