名作の誉れ高いにも関わらず
見逃していた<ボージェスト>を恥かしながら初めて観た、、、
ウェルマンじたいの評価が日本では低いよね
第一回アカデミー作品賞<つばさ>の監督って程度の扱い
ところが<つばさ>よりもむしろ
<民衆の敵>であり<人生の乞食>であり
<スタア誕生><廃墟の群盗><戦場><男の叫び>そして<牛泥棒>
すべてが名作であり、傑作だ
なのに、日本ではあまり見られていないし、語られない埋もれがちな監督、、、
そのウェルマンの<つばさ>で端役で映画デビューした
いわゆるウェルマンの秘蔵っこクーパーの主演
<失われた週末>のレイミランド、スーザンヘイワード共演
物語は
英国のブランドン卿の邸宅には卿の夫人、姪のイソベル、それに孤児を養子として引き取ったジェスト3兄弟らが住んでいた。ジェスト3兄弟は勇ましい遊びが好きで外国人部隊の砂漠の戦闘に憧れていた。ブランドン卿は道楽者で邸には寄りつかないので、生活は楽でなく、夫人は秘宝の「青い水」を模造品に代えて生活をしのいでいたが、ボー・ジェストはこれを知っていた。15年の月日が流れ、今ではジョン(レイ・ミランド)とイソベル(スーザン・ヘイワード)は愛し合う仲だった。ある日突然卿が金策に帰り、「青い水」を売ることになった。夫人はそれが模造品なので困惑した。その夜その秘宝が何者かに盗まれ、ボー(ゲイリー・クーパー)は盗んだのは自分だという書置を残して家出した。しかもそれから次々とディグビー(ロバート・プレストン)もジョンも宝石を盗んだのは僕だと書いて出ていった。アフリカ外国人部隊に落ち合った3人はいち夜「青い水」について話した。これを聞き取ったマーコフ軍曹(ブライアン・ドンレヴィ)は、ボーが隠し持っているものと睨み、奪い取る機会を狙うようになった。間もなくディグビーはトコツの砦に配属され、ボーとジョンはマーコフ軍曹の指揮で原住民軍の攻撃に当たった。原住民軍の猛攻でついにボーも傷ついて倒れ、生き残ったのはマーコフとジョンの2人だけとなった。マーコフは虫の息のボーから「青い水」を奪い取った。怒ったジョンはボーの最後の協力でマーコフを刺した。ボーはこの手紙と包みをブランドンの叔母に届けてくれと云って息を引取った。この時救援隊が到着し静まり返った城内に単身斥候を命ぜられたディグビーはボーの死骸を発見するとそのまま城から姿を消した。ジョンと落ち合ったディグビーは原住民軍に合い、ジョンを逃すための犠牲となった。数カ月後ブランドン邸で夫人もイゾベルもボーとディグビーの死を悲しんだが、ジョンの無事を喜んで迎えた。ボーの手紙を読んだ夫人は初めてボーの立派な振舞いを理解した。(以上、MovieWalkerより転載)主人公の名「ボージェスト」の意味とは「勇気ある行動」というセリフで本編はTHE END、、、
ファーストシーンで『おやっ』と思うことが
後半、回収されていくあたりが非常に巧く出来ていて
構成が素晴らしく
画が魅力的で
ストーリーが面白ければ
誰でも引き込まれてしまう
アクションで映画を観る人も
ストーリーで映画を評価する人も
誰が観ても納得の
映画ファンなら是非みて欲しい必見の傑作だ、、、
演者の並びが絶妙
たびたび奥行きのある画
悪役が憎たらし~い(これによりアカデミー助演男優賞ノミネート)
美しい砂漠のロングショット
壊滅してゆく外人部隊の陣地で
それでも胸を張る鬼、というか悪党軍曹、、、