2011年ノルウェーのラトヤ島で起こった銃乱射事件の惨劇を
実際の事件と同じ72分間をワンカットで再現した映画
その混乱ぶりが見事に描かれているが
これを観ていて何か感じる
あ、そうだ!この感覚<クローバーフィールドHAKAISHA>だ、、、
ただねクローバーフィールドでは
手にしていたビデオカメラで撮影しているという設定が面白く
ただ『そんなにバッテリーもつのかよー』ってツッコミも入れたくもなるのだが、
バッテリーだ、データーだってことを考えると
それはつくづくデジタルの優位性を感じさせるんだよね
ヒッチコックが<ロープ>で全編ワンカット撮影に成功しているけど
フィルムは一巻せいぜい10数分しか撮影できないから
長編映画をワンカットで撮影することはそもそも不可能で
ワンカットを装う必要があり
それにはヒッチのようなアイデアが必要なんだね
その点デジタルは
長い尺にも対応できる利点が大いに優位だ
しかしね、
実際にこの映画の場合72分間ミスせずに撮ることは奇跡的とも思えるんだよね
すべて演者にアドリブで任せて
まるでドキュメンタリーのように撮るならまだしも
ちゃんとした段取りもセリフもあり
キャメラワークのプランもあれば
綿密なリハーサルを重ねなければ撮れないはず
その努力につくづく感心する
長回しは演劇と比較されがちだけれど
一か所の決められたエリアの中で繰り広げられる劇とは違い
映画には無限のスペースがあることが
これも映画の大きな優位性だ
3☺