たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画のこと/映画感想(新作もしくは比較的新しめの作品)

映画感想/ロストケア

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節) 国って、国民の幸福のためにあるもの、それなのに国のリーダーたちはそれを忘れていて国民を幸福へと導くことができない、もしくは見て見ぬふりをする、…

映画感想/GIFT(濱口竜介監督)

映画を観るのは三週間ぶり、劇場は更に久しぶりのこと、でも映画館ではない、東京フィルメックスで濱口の新作が上映されるというので、有楽町の朝日ホールに向かった、しかもよりによって引越し前夜のこと!、、、一夜限りで、たびたび上映できる形態の作品…

映画感想/ザ・キラー

前半が全てだった メルヴィルブルーを狙っているような色調で いかにも<サムライ>が好きそうな だからフィルムノワール撮ってみましたみたいな 最初の銃撃までのシークエンス ここまでが全てだった 延々と主人公のセリフが流れ続けていたが 銃撃が失敗に終…

映画感想/アポロ10号1/2:宇宙時代のアドベンチャー_Apollo10 1/2:A Space Age Childhood

リンクレイターがアニメ映画の監督をしたというので、「これは必見だ!」とNETFLIXの配信を鑑賞、、、 アポロ計画が実現して人が初めて月に立つまでの間に主人公の少年が夢想したファンタジーと共に、その当時の(おそらくリンクレイター自身の)豊かで楽し…

映画感想/よだかの片想い

城定秀夫の脚本とのことで観てみることにした、監督は安川有果、、、顔面の左半分を広い範囲で青いシミで覆われている女性の恋物語、、、ボクの近くにも顔にシミがある人物がいる、しかし意識しない限り眼にに入ることはないし、意識しようとすること自体も…

映画感想/ヘンリーシュガーのワンダフルな物語

反NETFLIX派のボクではあるが ウェスの短編集的な新作がNETFLIX制作とのことでNETFLIXを訪れることとなった 「奇才ヘンリーシュガーの物語」「白鳥」「ねずみ捕りの男」「毒」の短編4篇からなるこの作品、もうウェスという存在は何でも可能に出来る存在であ…

映画感想/ミュータントタートルズ:ミュータントパニック_Teenage Mutant Ninjya Turtles : Mutant Mayhem

Mayhemって「騒乱」っていう意味なんだね、パニックとはちょっとニュアンスが違うけど、単語の勉強になった、、、 日本的な文化が米国に根付いている事がよく分かる、もしかしたら日本とも知らず根付いているかもしれない、もちろん「忍者」であり「空手」(…

映画感想/ニモーナ

ヒスパニック系とブロンドの白人ふたりの勇者の友情を超えた男と男の愛がネックとなり、本来は障がい者などをモチーフに主人公や登場人物を見立ててきたはずのディズニーがディズニー作品としての公開に躊躇し、NETFLIXに売り飛ばし世に出た作品、、、 ゲイ…

映画感想/モガディッシュ_脱出までの14日間

1980年代後半から90年代前半にかけてのソマリアでの内戦での韓国と北朝鮮大使館のソマリア脱出を描く、、、テンポがいい、メリハリの付け方が上手い、、、 「生きていれば、真実が2ツのこともある」 話題となったテレビドラマ「VIVANT」は第一話だけ観てやめ…

映画感想/GUNDA_グンダ

いわゆるセピアのモノクロではなく、B/Wでもない、青みがかったインクのようなグレー寄りのようなモノクロームが美しい、、、セリフはもちろん、ナレーションもない、人の姿も映されない、音楽もない、ストーリーらしきものもほぼない、だからといって記録映…

映画感想/オオカミの家

一か月ほど前の公開からほぼ全上映回で満員札止めだという、普段イメージフォーラムのようなアート系ミニシアターなどには足を運ばなそうな若者たちが大勢やって来ていた、、、 等身大のストップモーションアニメ(便器やテーブルが実物でそれに合わせた大き…

映画感想/アステロイドシティ

好意的な記事は少な目な気がするが、何故だろう、、、いつものウェスだった、むしろ今までのどの作品よりも最もウェス的だった、ウェスの「映える世界」を存分に楽しめるウェスらしい決してコアなウェスファンを裏切らない愛さずにはいられない作品だった、…

映画感想/NOPE/ノープ

これはジョーダンピールによる<未知との遭遇>なのか<クローバーフィールド>なのか、、、どちらにしても意識しているはず、冒頭の不気味なバイオリンのきしむ音が怖いSFスリラー、、、そのジョーダンピールといえば<ゲットアウト>で名を挙げたわけだ…

映画感想/バービー

米国で今年一番のメガヒットを記録しているそうだが 日本ではコケてしまった それでも 観に行ったのが六本木という土地柄だったせいか そこそこ混んでいて しかもその観客のほとんどが白人の外国人 一瞬米国の映画館にでも迷い込んだかの錯覚に陥った で 最…

映画感想/SHE SAID/シーセッド_その名を暴け

昨日も書いたけど、公開されて間もなく配信される、しかもAmazonPrimeVideoでは課金なく観られたりする、それはとても有難いことで、嬉しことなのだが、それによって観客の足はますます劇場から遠ざかるのが不安、、、それにより映画館の減少、映画離れ、映…

映画感想/ウーマントーキング_私たちの選択

6月公開作品が早くも8月に配信、しかも課金なくAmazonPrimeVideoで観られる、 嬉しいことだが、これでは益々映画館に足を運ばなくなる、、、 ルーニーマーラーはケイトブランシェット、フランシスマクドーマンドに次ぐ女優の位置にいる、でも、どうしても<…

映画感想/土を喰らう十二カ月

沢田研二扮する水上勉と出版社の担当松たか子が四季を通してその土地で採れたものだけで作る精進料理の数々を見せていく、干し柿、お新香、ごはん、ほうれん草のお浸し、山菜の数々、たくあん、味噌、筍、梅、梅干し、芋、漬物、ごま豆腐、おにぎり、ふろふ…

映画感想/ミセスハリス、パリへ行く

昨年観逃したけど気になっていたやつ、やっと観ることが出来た、、、とても良い映画だった、、、 ボクの友人のファッションデザイナーは若い頃ディオールで働いていたことがある、この映画を観て「懐かしい」「よく再現されている」と言っていた、、、ロケー…

映画感想/そして僕は途方に暮れる

滅多に☆5ツを付けないケニー龍(けにろん)氏が珍しく5ツ星つけていたので気になっていた大沢誉志幸の名曲をタイトルにした<そして僕は途方に暮れる>を観た、、、この曲聴くと当時のカップヌードルのCMがフラッシュバックするね、白人の女の子のドアップを…

映画感想/夜、鳥たちが啼く

佐藤泰志の原作物はとりあえず観たくなる、、、いまのところ良い監督に恵まれハズレはないが今回は城定秀夫だ、エロの要素が強く出ないと良いのだがと思いつつも、そういうシーンは外せないだろうから、その時だけはリアルで綺麗すぎずに撮ってほしいと願っ…

映画感想/ベネデッタ

あらすじ 17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な人生と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入…

映画感想/TAR/ター

シンメトリックで深いい画を多用していたが、ラスト近辺でその均衡を崩す画を1カット挿入していた、主人公の心の乱れ、、、ひとつの悪意があることないこと尾びれ背びれを付けて雪だるまのように大きくなって行く様はまさに現代のSNS時代を象徴する、、、ひ…

映画感想/逆転のトライアングル

2作連続でカンヌのパルムドールを制したリューベンの風刺コメディ、、、船に乗る前、船に乗って、島の3ツのパートから成る、、、最初のパートでは「フェミニズム」と「対等(平等)」といった整合性のとれない矛盾を皮肉たっぷりに描いた、、、船に乗って…

映画感想/君たちはどう生きるか

最初は正直このタイトルに足が向かなかったのだが、そもそも宮崎駿監督作は全て観るつもりだし、ジブリ作品はその後配信で観るのが難しく、しかもジブリ作品のI-MAX上映は初めてのことなので、やはり劇場で観ておくことにした、、、 多くの人が感想として触…

映画感想/ミッションインポッシブル:デッドレコニングPARTONE

AIが世界を征服する世の中になることを阻止するために重要な二つの鍵の争奪戦、、、って、AIによる危機が論じられる今にタイムリー、そしてAIにより職を奪われるのではないかと危惧する俳優たちによるハリウッドのストライキ、ストライキで広報活動を停止せ…

映画感想/憧れを超えた侍たち/世界一への記録2023ワールドベースボールクラシック

さんざんテレビでWBCの名シーンは見てきたから、「何をいまさら」と思われるだろうが、あの出来過ぎたドラマのような最後の一瞬までの舞台裏、ベンチ裏、テレビだけでは知らなかった、「そんなことがあったのか」「その時選手はそんな気持ちだったのか」「そ…

映画感想/ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り_Dungeons & Dragons : Honor Among Thieves

「ツカミはOK!」だった、とても良い入り方、、、なのになのになのに進行してい行くうちに、会話シーンのショトやカット割りが退屈、ただただ無難に撮ってるだけ、、、立ち止まって会話シーン、立ち止まって会話シーン(次男に言わせると「元がゲームだから…

映画感想/オットーという男

スウェーデン映画<幸せなひとりぼっち>の米国リメイク版、、、オリジナルの主人公はもっと気難しい感じなのだが、トムハンクスはそこまでなりきれていない、ただしハートウォーミングでコミカルなのはハリウッドの得意とするところ、そしてトムハンクスこ…

映画感想/パーフェクトドライバー_成功率100%の女

なんか古臭いテイストのポスターだが、それが不思議とマッチしている まったく期待せずに観て思いのほか面白かった映画、これこそ「拾い物の映画」だな、と思いながら観たが、ラストでガッカリ、ああいうラストはダメだよ、強引なハッピーエンド、強引な結末…

映画感想/さかなのこ

見逃がしていたさかなクンの半生を描いた<さかなのこ>をやっと観ることができた、、、さかなクンに扮したのは女優ののん、男女の括りではくくれないさかなクンという存在、人間さかなクンを描くのに女性ののんを起用したのは大正解だった、、、以前も書い…