たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

#映画レビュー

埋もれがちな傑作/七人の無頼漢

けっこう西部劇も観ているつもりだけど まだまだ詳しくはないボク 長年日本では埋もれていた<七人の無頼漢>が ようやく待望の(らしい)DVD化されたというので、観た、、、 海外ではたいへん評判で それでいながらDVD化されるまで 初公開以降長年日…

埋もれがちな傑作/暖流

「女性映画の巨匠」 吉村公三郎の<暖流>を観た 戦争を知らないボクたちから見れば 戦前のイメージからかけ離れた 意外にも洗練されたメロドラマ これが あとほんの一年でも遅く制作されていたら 公開されることもなく 完全に埋もれてしまっていたのかもし…

埋もれがちな傑作/Tメン

まだ<ウィンチェスター銃’73>を撮る前 イーグルライオンフィルムなんて マイナーな会社で駆け出しの頃の アンソニーマンの いかにもプログラムピクチャー されどマン作品 ハズレない そんなんで 日本では当時劇場公開されず 後年評価された ノワールの大傑…

映画感想/ゴジラ キングオブモンスターズ

<ゴジラ キングオブモンスターズ> この映画のレビューで 「(尺が)長い」とか言ってる声を聞くけど むしろボクはもっと観てられる やっぱり ボクの子供頃からゴジラで育った世代だから あの声や音楽を聴くだけで ゾクゾクワクワクが止まらないんだよね 繰…

埋もれがちな傑作/その女を殺せ

名匠リチャードフライシャーの出世作となった 低予算&短期間で撮られた傑作フィルムノワール<その女を殺せ> 物語 マフィアのボスが殺され、裏帳簿を持つ未亡人が裁判のためにロスへ。ブラウン刑事が護衛となり、大陸横断鉄道に乗り込むが、次々に殺し屋が…

埋もれがちな傑作/その男を逃すな

ヴェロニカレイクの<初恋時代>以外 あまり知られていないジョンバリー監督の <その男を逃すな> タイトルがピンとこないねぇ タイトルを替えるならば 「必死の逃亡者」が相応しいだろう そ! <必死の逃亡者> ローマーの休日、ベンハー、大いなる西部な…

埋もれがちな傑作/たたり

本日 6月6日に相応しい作品 The Haunting/たたり ホラー映画の古典的名作なのに 日本では語られることのない しかも ロバートワイズがキャリアピークの <ウエストサイド物語>と<サウンドオブミュージック>の間に撮ったのに 埋もれてしまっている作品<た…

ボクの好きなショット/米

今井正の初めてのカラー作品<米> 作風と同じく やはり画が力強いね いかにも この瞬間を待っていたんだろうなぁと思えるような 素晴らしいショットだ そして作品自体も 「左」の人が作る作品は面白いからね 弱者が力強く生きる物語は 観客の心に強く響くか…

ボクの好きなショット/鍵

胸ポケットに差した紙(チケット)が あら不思議 ふり返った瞬間消えました It'S MAGIC! 市川崑×宮川一夫 このコンビでなければ撮れないショットの数々 宮川が 溝口とも黒澤とも小津とのコンビとも違う 市川崑と組んだ時だけに発せられる もっとスタイリッ…

ボクの好きなショット/老兵は死なず

<老兵は死なず> マイケルパウエルは「真の芸術家」というより「画家」 決闘シーンからキャメラはドリーバック 屋内を出て 雪が降る屋外へ移動 そして馬車の外から内部へ すごい! 手前中央に燭台置いちゃう 手前に人を配置し 奥に群衆を置く効果的なロング…

埋もれがちな傑作/ショックプルーフ

目茶苦茶に面白いのに ほとんど語られることなく埋もれている メロドラマの神様ダグラスサークが挑んだフィルムノワール <ショックプルーフ> 殺人の罪で刑務所に入っていた女が仮出所し保護司の事務所に向かうシーンから物語は始まる、保護司は彼女の仕事…

埋もれがちな傑作/幸福

皆が思うことと実際は違うことがある たとえば うちの妻はひまわりが大嫌いだという 「皆は元気印を花にしたような明るい天真爛漫なイメージのひまわりが好きだけど、 ひまわりが枯れた時の首をダラーンと垂らした恐ろしさを含んだ汚らしさってないよね、私…

映画感想/ザ・バニシング消失

キューブリックが 「映画史上最も怖い」と称した映画 1988年オランダ・フランスで制作された <ザ・バニシング消失>が日本の劇場で初めて公開された、、、 世界的な評価がされていたにも関わらず 日本では実に30年間も埋もれていたわけだ その間 タラちゃん…

埋もれがちな傑作/お熱い夜をあなたに

「傑作」というとどうかね? ワイルダーは傑作だらけだから それらと比較して同意しかねる人もいるだろうけど 「ワイルダーにしては、、、」とか、ね、言うんだろうね でも まぎれもなく いつもどうりの ワイルダーのラブコメが楽しめるのだから 文句のつけ…

埋もれがちな傑作/扉の陰の秘密

ハズレの少ない大監督フリッツラングの <扉の陰の秘密> 非常によくできた作品なのに 日本においては特に評価も聞かず埋もれているね、、、 当時流行っていた <レベッカ>や<ガス燈>系の ゴジック調スリラーであり心理サスペンスを 当時<飾り窓の女><…

埋もれがちな傑作/西銀座駅前

昔 テニスの壁打ちが流行っていた頃 とくに千駄ヶ谷がその聖地みたいなところだったけど あまりにも混んでいたので、 ボクは 首都高速道路上で壁打ちをやっていたんだよ 首都高といっても お台場がまだ「13号地」と呼ばれていた 夢の島だった頃の首都高速13…

埋もれがちな傑作/甘い汗

日本映画界の女性脚本家といえば 水木洋子と和田夏十 この2トップで異論はあるまい ちょうど 神保町シアターで 「日本の女性脚本家の世界」という特集をやっていたので 以前から どうしても観たかったが、 非常に優秀な脚本とされながら 京マチ子が演技賞を…

埋もれがちな傑作/ペパーミントキャンディ

イチャンドン たった6本の映画を製作しただけだが 紛れもなく現時点で韓国ナンバー1の監督と思う (デビュー作<グリーンフィッシュ>は未見) キムギドク、パクチャヌク、ポンジュノ、ナホンジンは観るが この韓国最高の才能は 日本ではあまり観られてい…

ボクの好きなショット?/愛の新世界

平成の 性風俗カタログ 日本映画初のヘアヌード ちょっと カルト的な扱いになっている気もするが 平成を代表する邦画の一つ 無名の頃の三人 鈴木砂羽 クドカン 阿部サダヲ 片岡礼子 松尾スズキ 杉本彩 萩原流行 大杉連 市井由理 田口トモロヲ 武田真治 松尾…

ボクの好きなショット/ワンツースリー

<ワンツースリー> ワイルダーだから詰まらないわけがない 今回二度目の鑑賞だが むしろ最初よりも面白く感じた、、、 やはりセリフがいいんだよね それは当然だけど 風刺がきいていて面白い 冷戦時代のベルリンを舞台にしていながら 古臭さも感じさせない …

ボクの好きなショット/東京兄妹

雑司ヶ谷の鬼子母神を舞台に 市川準が兄妹の日常を描いた秀作<東京兄妹> 『今観ると古臭いかな』と不安を抱えながら再見した、、、 本編冒頭 日本家屋なら どんな監督でもキャメラマンでもしたがる奥行きのある深い画 非常にうまく撮れている そしてそれは…

ボクの好きなショット/唇からナイフ

たとえが今一つハマってはないけど 強いて言えば 吉田喜重がオースチンパワーズを撮ったら、こんな感じ? 名匠ジョセフロージーの なぜか血迷って撮ってしまった<唇からナイフ> 大監督が ルパンⅢ世みたいなマンガ(モデスティブレイズ)の実写版を アント…

ボクの好きなショット/間諜X27

もう その存在自体がスゴイのだ マレーネ姐さん 名コンビでもある このJVスタンバーグの<間諜X27>でも 演技やストーリーや撮影が演出がって、ヘッタクレって そんなもんは全く意味がない マレーネが銀幕に映し出される それ以上の価値は求めない そしてラ…

映画感想/名探偵ピカチュウ

『子供の観客に混じって恥ずかしい』との思いを抱きつつ 果たしてどんな出来になっているかの好奇心のみで <名探偵ピカチュウ>を観に行った、、、 しかし予想に反し 観客はポケモン世代 平成世代の30代から20代の男女が占めている、、、 映画が始まり20…

埋もれがちな傑作/箱根山

川島雄三ながら メディア化、ソフト化されていない傑作<箱根山> 観ている人が少ないからか 川島の傑作と言われず埋もれている ぜったい観なくてはいけないと 神保町シアターに足を運ぶ 相変わらずのシネフィルじじい率98% 若い人がいないと 日本の映画…

埋もれがちな傑作/心の旅路

マーヴィンルロイ監督 グリアガースン主演 <心の旅路>を遅まきながら鑑賞した、、、 脚本が面白いというか 物語が面白いんだよね 原作は読んでないけど 原作が良いんだろうね 映画では 途中はしょった感じがあったから 原作ではかなりの長編なんだろうね 1…

埋もれがちな傑作/ビッグパレード

<ビッグパレード>1925年 無声映画時代の名作中の名作といわれる 巨匠キングヴィターの傑作 「ビッグ」な「パレード」ってタイトルだから ミュージカルと思っていたら 第一次世界大戦を舞台にした戦争映画の超大作 「ビッグパレード」とは「大進軍」という…

ボクの好きなショット/ラヴストリームス

カサヴェテス <ラヴストリームス> 話している相手が見えないアングル ふざけてんなぁ 面白いけど 是枝もコレやってなかったっけなぁ? 赤い壁、黒い衣装 ロングの狭い画 シルエット 煙草の煙と目周辺のみ生かす 優しい赤系統の色 しまった画 浮き上がった画…

埋もれがちな傑作/セコンド_アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身

ジョンフランケンハイマー監督の<セコンド> 副題「アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身」 そもそも こんな副題つける意味あるのか知らないけど 「セコンド」も一瞬分からないね そもそも 英語の発音と日本語表記の関連性が分からないよね …

埋もれがちな傑作/恋のエチュード

そんな好きなわけではないが どの作品もそれなりに良いので ほとんどの作品は観ているトリュフォー もちろん <大人は判ってくれない><突然、炎のごとく><柔らかい肌> それら素晴らしい作品たちが代表作であろうが それらの作品の前では埋もれている<…