分かれの「銀座千疋屋」
そこの「すいかフロマージュ」
目で美味しく、頬に美味しい
う~ま~
当時の予告編を観てみると、ミステリーみたいなサスペンス映画みたいな売りで宣伝しているけど、それはそれで興行のためには仕方ないけど、しかし、それが結果として観客を裏切ることになり、作品の質に対して正当でない低い評価に至ったのではないかと想像する、、、
また、<イリュージョン>って邦題も良くないね、原題は「The Woman in the Fifth」、、、イリュージョンっていうと、幻影、幻覚、錯覚、またはマジックショーでの物の喪失、、、この映画で、それをいっちゃーお終いよぉー、、、夢では終われない映画、、、
な、わけで、予告編やタイトルが足を引っ張るが、本編じたいは非常に素晴らしい作品、、、やっぱりパヴリコフスキの画って半端なく美しくカッチョいい~、、、
友人が
「小津の<戸田家の兄妹>はいいなぁ」と、呟いたので
ひさしぶりに観てみた
アントニオーニもこういうことやる
意図的に頭切っちゃう
そりゃね
動きのある画なら
仕方なく必然的に一瞬頭が切れちゃうこともあるだろうけど、
FIXだからね
こういうの撮らされるの
でも
な~んか面白い
面白がっちゃおう~
法事での親戚の会席のシーン
本編中一番の見せ場
主人公に代わって
観客に蓄積された鬱憤が一気に晴らされる
胸のすく思いの名シーン、、、いいねえ~
法事までの重い雰囲気が
転んじて明るくなるラストちかく
廊下(縁側)に置かれた九官鳥の配置
ふつうなら吊るされると思うのだが
画の作りとしてはこれが正解なのだろう
またね
九官鳥は兄の分身でもあるんだね
ここでは九官鳥がフレームになくてはならない
でも
吊るしておくと上の空間が騒がしくなるので
けっきょく下に配置したのだと思う
上のショットに続くこのカットも不思議な感じだね
あんまりこういうショットは小津では観ないような気がするので
一瞬ゾクっとした
コミカルなラストの展開でありながら
画はコミカルではない
渋オモロー
世の中って
どんどん新しく美味しいものが増えていくけど
プリンだけは昔ながらの方が美味しい
う~ま~
「PCR検査だって、感染が濃厚に疑われて症状が進んでいないとできない。抗体や抗原検査もすぐに受けられるわけではないでしょ。それを待ってたんでは、始まらないじゃない。だったら「自分は陽性なんだ」という前提で生きていこうと考えたんです。 だけど、世の中はどうも逆で、「俺は大丈夫」というやつが多いんだよね。人間は大変な時には己の都合のいい意見に飛びつくって聞いてたけど、本当にそうだった。それも嫌になっちゃうことだったかな。」